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金銭教育

金銭教育

著者名
榊原節子
ジャンル
教育/育児
発行年月
2001年10月
サイズ
四六判
頁数
288P
ISBN
4-89346-724-7
税込価格
1,870円(本体 1,700円)

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内容紹介

親の意識改革が今求められる

国際投資コンサルタントで、資産家の二世教育の第一人者である著者が、主に欧米の資産家の金銭教育に学ぶながら、一般人にも通じる子供のためのマネー・マネジメントのノウハウを開陳する。

その範囲は、小遣いの与え方から、起業家教育、投資の心構え、ボランティア活動までと幅広い。

親子、そして場合によっては祖父母も読んで欲しい1冊。

目次

はじめに

第1章 小遣い――マネー・マネジメント教育 初級編

<1>子供の小遣いは人生最初のマネー・マネジメント教育

  子供の小遣いに明確な姿勢を持つ家庭は少ない

  祖父母の前でぼろを着て歩く

  十歳の少年が百万円渡された

<2>小遣いの渡し方

  スタート前にこの二つを決める

  金額はマネジメント力が発揮できる額にする

  貯金の目標は二十四億円!?

  貯畜の癖づけは生涯の武器である

  小遣帳をあなたはつけましたか?

  予算という「くさび」をはめる

  アメリカの子供は寄付好きである

  小遣いと手伝いの関係は難しい

  子供を買収するのはやめよう

  値上げは子供から交渉させる

  親の姿勢があやふやだと子供が王様になる

<3>親の意識改革

  小遣い以外にお金を得る方法がある

  消費者の立場からの金銭教育もある

  銀行に口座を開こう

  お金では買えないものがある

第2章 小遣い――マネー・マネジメント教育 上級編

<1>ティーンエイジャーの小遣い

  ティーンエイジャーになると消費のパターンが決まってくる

  子供のまかなう領域をされに広げる

  携帯電話の費用は子供に負担させるべきである

  親の躾へのエネルギーは依然として必要である

  大学生の子供は一年間の生活費をまとめて渡す

<2>クレジットカードとローン

  クレジットカードは便利で怖い

  クレジットカードを使うと出費が三四%増える

  カードを使う際のエチケット

  銀行からお金を借りて返済することで信用を築くよう指導された

  消費者金融や連帯保証人の怖さも教えよう

<3>子供の金銭教育と人生の社会勉強

  アルバイトは世の中の仕組みを学ぶ機会である

  日本人の十五歳は生活力に乏しい

  学校での金銭・金融教育は社会を反映しているのか

  株の教室では十二歳の生徒が二年間で七〇%のリターンを上げている

第3章 子育てと起業家教育

<1>起業家精神

  起業家精神は家庭で養われる

  「やる気のある子」「自分で考える子」「自立した子」

    要は打たれ強い子供になればよい

<2>起業家教育の試み

  日本でも起業家教育が始まっている

  大阪人のほうが東京人より世界のスタンダードに近い

  起業家教育を施すのは父親である

  家庭ならいますぐ起業家教育が始められる

<3>アメリカの小さな起業家たち

  米国には企業家を育むカルチャーが多い

  「レモネードスタンドよりいいものがあるよ」――子供が商売できるアイデアの数々

  キャメロン君も父親に恵まれた

  親の務めは子供の気をくじかないことである

  木曜日の夜は父親からビジネスの話を聞く時間だった

<4>「創造性」と「考える力」

  アメリカ人二百二十七人、日本人六人の違いはどこにある?

  私の父と泥棒退治の仕掛け

  「ジャイアンツとタイガーズのユフォームはなぜ違うのか」

第4章 二世教育の実例

<1>生きる力と価値の継承

  二世教育は価値観の継承が基盤にある

  英国エリート層はスポーツを通して強靭な体と意志を鍛える

  ユダヤ人はあらゆる環境下で生き抜くノウハウを伝える

  恵まれた子供は恵まれた子供なるの問題を抱える

  米国では恵まれた子供の問題の研究がなされている

<2>恵まれた子供ゆえの問題の克服

  二世教育の原則論は資産家も一般人も変わらない

  恵まれた子供にこそ達成感を持たせることが大切である

  お金は子供の健全な発達にじゃまだろうか

  金持ちであることをより肯定的にとらえる

<3>ファミリーにおける二世教育

  事業継承を伴う二世教育は米国でも大きなテーマである

  グレイハム家の二世教育

  ファミリー・オフィスの二世教育

 カーティス家の二世教育

  その他の二世教育

<4>米国の大資産家に育てられたK嬢の話

  エスタブリッシュメントのパーティーはこんな役割がある

  エスタブリッシュメントは子弟を質素に厳しく育てる

  エスタブリッシュメントは寄付ひとつにノウハウが凝縮している

  こうして資産と家風は代々受け継がれていく

第5章 子供にお金をどう渡すか

<1>子供の大学進学の費用

  大学教育の費用負担は親子間で話し合う

  シートンは自分の養育費も払わされた

<2>独立した子供への援助

  「すねかじり組」は「自立組」より蓄財額が少ない

  お金を子供にどう渡すかは資産家の永遠のテーマである

  ウォーレン・バフェットは子供に大金を渡さない主義である

<3>信託

  信託は墓のなかから残した資産を支配できる

  年老いて生まれたひとり娘に資産を残すときにはこうする

  お金の渡し方でメッセージが伝わる

  子供には親の生前・死後にあわせてトータルで公平に渡す

第6章 お金に賢くなるために

<1>蓄財優等生と蓄財劣等性

  二宮金次郎は蓄財の手本かつ敏腕経営コンサルタントである

  蓄財優等生は家族の将来の心配も少ない

  学歴よりお金の体験が蓄財優等生をつくる

  だからこそ子供時代の金銭教育が大事である

<2>お金と心理的要因

  お金には「心の会計」がある

  株式投資は「心の落とし穴」に気をつけよう

  自分で株式投資をする際の問題点

  問題があれば対策がある

<3>個人投資の王道は長期投資

  個人投資の王道は長期投資である

  祖父母にも出番がある

  お金持ちは苦労が多い

第7章 リスクとつき合う法

<1>リスクという概念

  リスクを恐れるほど人は心理的負担が大きくなる

  「リスク」の語源は「勇気を持って試みる」である

  専業主婦は他人に運命を握られるリスクを負っている

<2>超安全志向の落とし穴

  日本人は安全のつもりで愚かな道を歩んでいる

  定期預金でもお金は目減りする

<3>リスクをとる知恵

  「合理的に計算されたリスクのとり方」がある

  リスクをとる方法の知恵

  子供にもリスク管理を教えよう

第8章 日本人のお金感覚

<1>日本人とユダヤ人と中国人

  日本人は金を卑しみ、金にこだわるのはカッコ悪いと思う

  「株などはやっておりません」と言う政治家は幼稚で恥ずかしい

  「金は天下の回りもの」ならなおきちんと保全すべきである

  日本人のお金感覚は不思議なことが多い

  お金もセックスも無知が人生に重大な結果をもたらす

  共産主義の中国は五千年来の商人の国である

<2>投資家としての日本人、交渉人としての日本人

  投資家としての日本人はねぎを背負ったカモである

  日本は世界でも有数の交渉下手の国である

  子供の交渉力を鍛えよう

第9章 節約とケチ

<1>節約とケチの人間学

  節約もケチも大差ない

  アンネ・シャイバーは二千二百万ドルを残して死んだ

  シャイバー女史は何が楽しみで生きていたのか

<2>節約とケチの功罪

  大家のモーリーさんは節約して命を落とした

  節約を教えるためにも子供には自由に使わせる経験が必要である

第10章 寄付とボランティア

<1>日本と海外の比較

  自分のお金や時間を他人のために使う

  寄付とボランティアの背景にはいろいろな理由がある

  もっともランクの高い寄付は匿名で行なう寄付である

  人間は他人に奉仕することで幸せになれる

<2>寄付とボランティアに必要とされるノウハウ

  寄付やボランティアには高度なノウハウが必要である

  子供に親の姿を見せる

  問題があっても奉仕活動はやらせたい

  長谷部さんは自分の喜びから行動している

  奉仕プロジェクトは実行したら自分の手から離す

著者紹介

榊原 節子(さかきばら・せつこ)

東京生まれ。米国マウント・ホリヨーク大学を経て国際キリスト教大学社会科学科卒業。国際会議同時通訳を経て、大手証券会社にて主に医薬品・バイオ企業間の企業買収に携わる。1991年、国際投資コンサルティング会社アルベロサクロ株式会社を設立、社長に就任する。内外の幅広いネットワークを利用して、企業経営者や資産家の資産運用、継承などを含むファミリー・コンサルタントとして活躍中。欧米資産家の研究家としても知られる。

著書に『欧米資産家に学ぶボーダーレス時代の資産運用法』(東洋経済新報社)、『プロが教える海外資産投資』(太陽企画出版)。

編集者より

PTAの会合でも子どもの小遣いが話題になると、 聞いたことがあります。

しかし、単に小遣いの額だけでなく、子どもに健全なお金の価値を身につけさせることは大切でしょう。

しかし、今日の日本では必ずしも現代にあった教育がなされているとは思えません。

そういう点でも、本書は子どもを育てる人にとって必読だと思われます。

401kが導入されるなど、投資感覚も必要な今日、親の意識から変革し、子どもとともに頭を切り換えていただければと思います。

現在は、“金融教育”とも呼ばれており、2005年は金融教育元年 として、文部科学省、金融庁も後援するイベントが開催されました。

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