契約は、あらゆるビジネスの基本です。

契約の重要性は、あらゆるビジネスマンが認識しているはずです。そして、その契約において契約書が果たす役割についてもまたしかり。ところが、実際に契約書を作成する場面では自分で作業をせず、法務担当者や弁護士、行政書士などの専門家に任せてしまうことが多いのも事実。果たして、ビジネスマンとしてそれで良いのでしょうか？

一見難しそうに見える契約書の作成ですが、基本さえしっかりおさえておけばそれほど大変なものではありません。誰でもカンタンに、立派な契約書をつくることができるのです。

本書では、契約そのものの基本に始まり、契約書の基礎知識から類型ごとの特徴とチェックポイントまでを網羅。さらに、「規定すべき項目」「規定したほうが望ましい項目」「規定すべきでない項目」といった、作成者の視点に立った章立てと細かい解説のついた書式サンプルも掲載した、まさに「これで納得！」の一冊です。

※『これで納得！契約書のつくり方』

　大幅改訂新版です。

第１章　契約の基礎知識

１　契約とは何か

２　契約の成立

３　意思表示の合致の成立時期

４　契約自由の原則

５　契約の機能

６　契約の効力

７　契約の効果

８　契約が無効となるケース①　契約内容自体の問題

９　契約が無効となるケース②　当事者能力の問題（１）

10　契約が無効となるケース③　当事者能力の問題（２）

11　契約が無効となるケース③　意思表示の問題

第２章　契約書の基礎知識

１　なぜ契約書が必要なのか

２　契約書の基本書式

３　契約書の基本構造

第３章　契約書に規定しなければならない事項

１　契約内容の特定と表題

２　当事者

３　契約の種類・目的物・業務内容など

４　対価、支払方法

５　債務履行の期日、条件

第４章　契約書に規定したほうが望ましい事項

１　履行場所および履行方法

２　所有権の移転時期と危険負担

３　瑕疵担保責任および検査義務

４　期限の利益の喪失条項

５　契約解除の条件・効果

６　債権譲渡禁止特約

７　手付金

８　違約金（遅延損害金）

９　保証

10　担保

11　登記手続

12　裁判管轄条項

13　完全条項

14　不可抗力条項

15　機密保持条項

16　強制執行認諾条項

第５章　契約書に規定すべきではない事項

１　不能条件

２　公序良俗違反の条項

３　強行法規①　借地借家法関連

４　強行法規②　利息制限法関連

５　強行法規③　流質・流担保特約

６　強行法規④　消費者保護目的の法規

第６章　署名と印鑑

１　署名

２　署名押印と記名押印

３　押印の種類①　契印と割り印

４　押印の種類②　訂正印と捨て印

５　押印の種類③　止め印と消印

６　会社の印鑑　

第７章　契約の類型ごとの特徴とチェックポイント

１　契約の類型

２　移転型の契約

３　利用型の契約

４　役務型の契約

５　和解型の契約

６　知的財産型の契約

第８章　契約書の書式サンプルと解説

１　売買基本契約

２　不動産売買契約

３　土地賃貸借契約

４　建物貸借契約

５　金銭消費貸借契約

６　抵当権設定契約

７　請負契約

８　ソフトウエア開発委託契約

９　和解契約

10　ソフトウエアライセンス契約

11　秘密保持契約

寺村 淳（てらむら・じゅん）

行政書士。1960年生まれ。

東京大学法学部を卒業後、新日本製鉄株式会社などで17年間にわたり、会社法務関連や契約審査・契約交渉・知的財産管理など、法務分野を中心に業務に精励。「親切丁寧なリーガルサービスの提供」を信条とする。

著書として『これで納得！契約の基本』『これで納得！契約書のつくり方』（いずれも総合法令出版）がある。

http://www1.ttcn.ne.jp/~solicitor/