好評！図解・速習シリーズ第６弾！

幕末の大儒学者、佐藤一斎の代表作である言志四録（『言志録』、『言志後録』、『言志晩録』、『言志耋（てつ）録』）。

一斎の弟子には数々の幕末のリーダーからいることからみても、ただの口先だけの学者ではないと思われますが、中でも明治維新の立役者、西郷隆盛がこの言志四録を心の糧として101条の抜き書きし、大切にしていたことはあまり知られないかもしれません。

本書はこの『手抄言志録』を底本とし、ハイブロー武蔵の訳と解説、図解で立体的に読み解きます。

1　人の価値は、どれだけ人のために生きているかにある

2　地位や名誉、そして見せかけの成功にまどわされてはいけない

3　情（人への思いやり）が宇宙万物を一体とさせている

4　何事も人を相手にするのではなく、天を相手にして取り組め

5　発憤してこその人生である

6　物事を大所・高所から見る習慣を身につける

7　人にはなぜ教育が必要なのか

8　自分を見失うな

9　自分に自信を持ち、独立した心を持って生きよう

10　自分の欲望によって真の自分がだめになってはいけない

11　やむにやまれぬ誠の心から出た行為は人を動かし社会を動かす

12　正しい道を行っていけば危険はない

13　病気にならない生き方をめざそう

14　問題が起きてもあわててはいけない

15　死とは何かをよく理解し、受け入れたい

16　聖人と賢者のちがいを知り、せめて賢者をめざしたい

17　聖者、賢者の言葉と言われても、うのみにしてはいけない

18　書かれている歴史のうちに隠された真実を求めよ

19　人が聡明になるためには、広く学び知ることと、正しい生き方を求め身につけることが必要

20　私たちの本性は天からの授かりものであり、身体は本性をしまう容れ物である

21　死は恐れるものではないことを学び知ろう

22　多様な教え方を身につけよう

23　志が定まれば邪念も退くものだ

24　公欲の人をめざそう

25　困難な時も自分を見失わないでその人生を楽しみたい

26　（真摯な）思いがすべての出発点であり、帰着点である

27　人の上に立つということは、すべてを見られているということでもある

28　口先だけで人を信用させることは難しい

29　突発的な問題は日ごろの自分の修養がものを言う

30　上の人にも下の人にも信用がある人は本物である

31　夢の中でさえやましいことはないと思えるか

32　敬と誠の生き方をしよう

33　民（人々）の心を知るリーダーとなれ

34　人に精神的・物質的な恩恵を与えていけば味方にできる

35　似て非なるものに注意せよ

36　忠義と孝行は両立するものである

37　実践できていないことは、まだ本当に知っているとは言えない

38　行なくして真の知はなく、知と行は一体のものである

39　書は心眼を開いて行間まで読み込むべし

40　読書もまた心を修養する学問の方法である

41　自分の心を治めること、人情に従うことが大切である

42　孔子も私たちも同じ人である以上、孔子の生き方をめざしていきたいものだ

43　教育者は自らの生き方の手本を示せ

44　学問は自分を成長させ、世の中に役立たせるためにする

45　策略は結局うまくいかなくなる

46　生きる姿勢が人生を大きく分けていく

47　体の健康とともに、心の健康にも留意せよ

48　ことさら目立つ人に本物は少ない

48　ゆったりとした心がけで、かつ、自分の生き方を見失わない生き方がよい

50　本当の学問は、中和、中庸をめざす

51　何歳になろうとも学ぶという孔子の志をもってわが志とせよ

52　自らを励まして休むことなく学びつづけよう

53　心が光に満ちて明るくなるような学び方をしたい

54　自分の正しい志と生き方を信じて進め

55　守るべき倫理は実践すべき物事の道理と全く重なるものだ

56　生き方考え方を変えれば人は変わる

57　天地を貫く誠の本体は理で、運用が気である

58　公平が政治の基本原則である

59　天から授けられた本性（徳性）を導き出すために学べ

60　学説の細かな対立に惑わされてはいけない

61　引き受けたことは天地、宇宙と一体となればやり抜ける

62　講義の仕方を工夫せよ

63　四書五経をよく学ぶことが大切である

64　人の言論は心を素直にして聞くようにする

65　博く書物を読んで学んだことを自分のものとしていく努力をしよう

66　四書五経は自分の心を練るように読め

67　十分に準備をし、そして気を込めた仕事は失敗しない

68　英気を内に秘め、他人とは優しくおだやかに接しよう

69　あわてず恐れず、天の道理にまかせる境地をめざしたい

70　私利私欲をなくせば正義や勇気の人となっていく

71　私利私欲がなければ相手が何人いようと恐れることは何もない

72　人の和こそが国が治まるかどうかを決める

73　天の道理にもとづく善悪を学ばなくてはならない

74　正義と知恵からの果断であるべきだ

75　政治においても中庸は大切なことである

76　一人のときでも大ぜいの人が見ていると思って行動せよ

77　心はいつも現在のことに集中しよう

78　天を信じて自らなすべきことに全力を尽す

79　似て非なるものを分けるのは、身につける徳である

80　自分一人で勝手気ままに生きることは許されない

81　動機や目的、そして志を高く持て

82　真の自分＝天から与えられた善性を知ろう

83　宇宙、天地の壮大な姿と動きを知っているか

84　無心の境地に至れるか

85　私欲の強さに応じて真理から遠ざかっていく

86　青天白日は常に自分自身にあるものだ

87　光に包まれたような人になりたい

88　すべては誠に始まり、誠に終わる

89　いつも胸の中をすがすがしく

90　志をしっかりと持ち、気を充実せよ

91　気は人の活動の源泉である

92　すぐれた英気を持て

93　苦しい中にも楽しみを見い出そう

94　物事を進めるにはまず目標、方向性を決めなくてはならない

95　今学ばないと後に使い物にならなくなる

96　どんな境遇にあろうと心を磨き修養することがすばらしい

97　日常の俗事もゆるがせにしてはいけない

98　武事や軍事のことを無視してはいけない

99　正当な努力、正しい生き方こそ真の近道である

100　身近なことから実践し徳を身につけていこう

101　心そして正しい道理の体得には、老いも若きもない

ハイブロー武蔵（はいぶろーむさし）

1954年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。

海外ビジネスに携わった後、数社の会社を経営し、現在、ビジネスエッセイストとしても活躍中。

読書論、人生論、人間関係論、成功法則などを主なテーマにしている。

著書に『希望の星の光を見失うな！』『本を読む人はなぜ人間的に成長するのか』『読書力』『通勤大学図解・速習孫子の兵法』『生きる力が身につく論語三六五話』（いずれも総合法令出版）、『あなたの一番大切な夢が実現する本』（三笠書房）、『ツキを絶対につかむ行動法則42』『自分を磨く読書術』（大和書房）など多数ある。

「なぜこの101条を西郷隆盛が選んだのか」などと考えながら読むと、よりおもしろく読めるかと思います。西郷南洲遺訓を底本にした『図解速習シリーズ　西郷隆盛の教え』も是非、合わせてお読みください！