消費税増税、年金受取年齢の引き上げ、震災復興増税の導入……

私たちの身の周りには、日々の暮らしを不安にさせるニュースが絶えない。

一方で、「1億円稼げる」など、あたかも自分が大富豪になれると錯覚する本も登場している。

しかし実際には、皆が「1億円稼ぐ」ことは不可能であるし、そもそも、1000万円以上の年収を実現し、維持し続けることは至難の業である。

では、時代に左右されずに年収を倍、いや、３倍にし、さらにその年収を維持するためには、お金に対してどんな考え方をすればよいのか？

高校中退後、上京。コネ・人脈・お金ゼロから作家業をスタートし、日本人の約5％しかいないと言われる年収をキープし続けるベストセラー作家・里中李生氏が、自身の体験をもとに、これまでの発想とは180度異なる観点から「お金の稼ぎ方」「お金の使い方」について語る。

序章　不況という「言い訳」はもうやめよ

第１章　安倍新政権であなたの生活はどう変わるか

第２章　「一生庶民」の生活から抜け出す方法

第３章　このお金の稼ぎ方であなたは変わる

第４章　一流の男のお金の使い方

本名・市場充。三重県生まれ。作家。

時代の趨勢に流されることなく、物事の本質をずばり突く辛口の自己啓発論・恋愛論を展開。

著書に『一流の男、二流の男』『できる男は「この言い訳」をしない』『「いい人」は成功者になれない！』（以上、三笠書房）、『「10年後」成功している男、失業している男』（飛鳥新社）、『時代に迎合しない男の極意』（フォレスト出版）など多数。累計200万部を超えるベストセラー作家であり、その独自の筆致は、男女問わず幅広い層から熱狂的な支持を得ている。

http://www.satonaka.jp/

里中李生です。

自分にも他人にも厳しい男で、女の子は徹底的に教育するくらいで、多くの若者から嫌われています。「他者に厳しい」という事では、今の時代は父親が厳しくないので、厳しくするとびっくりされる事が多いと言えます。子供の頃に父親に意見など言ったら最後、殴られるか家から放り出されたものです。

それで子供は、大人の男の人に生意気に口を聞いたらいけないと覚え、実績や実力のある年上の人から学ぶことを覚えたものです。

ところが父権が崩壊してから、それがなくなりました。

本書は「お金をどうやって稼ぐか」という話ですが、

正直、「父親が甘い家庭で育った男の子には無理」と思っています。楽をしたいし、厳しい上司は嫌い。そんな先輩たちからも助けてもらえない。アフィリエイトやSNSで簡単に自宅で儲けられるという本が売れるのも、時代を象徴していますね。それが最善ではないことくらい、「孤独」になれば分かりますよ。

たとえ一億円稼いでも、誰もついてきません。

私には、たくさんのファンがついてきています。

私の収入についてきているのではありません。彼らにお金は渡していないので。

男は、稼ぎながら、男も磨き、多くの人を惹きつける人間にならないといけない。