アニメ、映画などのメディアミックスで多くの人が手に取って社会的ブームを引き起こした『進撃の巨人』。コミックは累計で１億部を記録している。なぜこれほどまでに、多くの人が心を揺さぶられるのか。それは、「壁中人類が巨人という絶対脅威に立ち向かう」世界観が、現代社会とリンクしているから。政治、経済など私たちの今生きる世界の息苦しさは誰もが感じるところだ。そして、2020年のコロナ禍で、現実はもっと「息苦しく」なった。「進撃の巨人」というダークファンタジーの中で、登場人物は恐怖におののき、おじけづくときもあるが、持てる勇気と智を駆使して、「巨人」に立ち向かう。そのダークファンタジーにスタディサプリの名物講師である伊藤賀一がその知見で、全身全霊を込めて、屈指のダークファンタジーと切り結ぶ。原作ファンだけではなく、自分の生き方に悩むすべての人に役立つ1冊。

第１章　地理・現代社会から読み解く「進撃の巨人」
第２章　世界史から読み解く「進撃の巨人」
第３章　日本史から読み解く「進撃の巨人」
第４章　現代史から読み解く「進撃の巨人」
第５章　哲学から読み解く「進撃の巨人」

1972年京都市生まれ。リクルート運営のオンライン予備校『スタディサプリ』で高校日本史・倫理・政治経済・現代社会・中学地理・歴史・公民の７科目を担当する「日本一生徒数の多い社会講師」。43歳で一般受験し、2021年現在、早稲田大学教育学部生涯教育学専修に在学中。新選組で有名な壬生に育つ。洛南高校を経て法政大学文学部史学科を卒業。東進ハイスクール最年少講師として採用され30歳まで出講後、教壇を一旦離れる。理由は、全国を住み込みで働きながら見聞を広めるため。四国八十八か所の遍路を含む４年のブランクを経て、秀英予備校で教壇に復帰、『受験サプリ（現スタディサプリ）』社会科立ち上げのため移籍。経験職種は20以上という多彩な経験をベースに圧倒的話術で展開される講義は、常に爆笑で「教室が揺れる」と形容される。現在も、プロレスのリングアナウンサーやラジオのパーソナリティーを常時務めるなど、活動は幅広い。著書・監修書は、『会社を離れても仕事が途切れない7つのツボ』（青春新書インテリジェンス）、『47都道府県の歴史と地理がわかる事典』（幻冬舎新書）、『「90秒スタディ」ですぐわかる！日本史速習講義』（ＰＨＰ研究所）、『笑う日本史』『すごい哲学』（以上ＫＡＤＯＫＡＷＡ）、『くわしい中学公民』（文英堂）など累計60万部以上。

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