実際のニュースを読み解きながら解説！「真実を見極める力」を養う

ニュースに疑問が持たれている。
「時の政権の問題を暴くのが週刊誌の役割になってしまい、新聞社やテレビ局などの大手メディアの力が弱くなっているのではないか」。最近、そんな声をよく聞く。
実際、調査報道が減少し、ネットニュースに重点が置かれた結果、「アクセスランキング」や「コメントランキング」で、読まれるニュースがさらに読まれる構造ができ上がっている。
情報の「数」こそ増えたが、「質」の良い記事が減少しているのだ。

情報があふれる世の中で、信ぴょう性や信頼性の低いニュースと、本当に重要で良質な情報をどう見極めるのか。また、それらを見極めるために必要不可欠な“深い知識”を得るにはどうすればいいのか。
現代を生きる私たちに必要かつ求められる「真実を見極める力」の養い方を、本書では実際のニュースを読み解きながら解説する。

Chapter01　その言葉に気をつけろ
Chapter02　世界見て我が振り直せ
Chapter03　縁遠い海外ニュースを「自分事」にする
Chapter04　偽政者の思惑でニュースが動く
Chapter05　「原典」にあたれば真相が見えてくる
Chapter06　数字を疑い、数字に頼る
Chapter07　割り切れないニュースは徹底的に対峙する
COLUMN 調査報道が減るメディア～現状と課題～

酒井綱一郎（さかい・こういちろう）

1957 年、東京生まれ。国際基督教大学卒業後、毎日新聞東京本社入社。運動部記者を経て、88 年日経BP 社に。日経ビジネス編集部記者、副編集長ののち、96 年から99 年までニューヨーク支局長を務める。2001 年、日経ビジネス編集部長となり、04年から日経ビジネス発行人を務めた。現在はフリーランスのジャーナリストで、TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ！」のコメンテーターを務める。ほかに国際基督教大学理事、社会福祉法人愛光理事、世界の子どもにワクチンを日本委員会理事など幅広く活動している。著書に『ドラッカーさんが教えてくれた経営のウソとホント』（日経ビジネス人文庫）などがある。