元号『平成』の考案者、 安岡正篤

東洋政治哲学・人物学の権威として知られ、国家の要人たちの精神的支柱であった安岡正篤（やすおかまさひろ）。

安岡は戦前・戦後を通して、総理の陰のアドバイザーであった。

佐藤栄作、福田赳夫、大平正芳、中曽根康弘……。

また、財界の心の拠りどころでもあった。

稲山嘉寛、平岩外四、江戸英雄……。

各界のトップと呼ばれていた人の大半が、 安岡の教えを受けたといっても過言ではない。

まさに国家の方針を決定づけてきた安岡の教えをやさしく解説。

はじめに

第一章　人生観が運命を開く

第二章　陽明学に学ぶ、知行合一

第三章　帝王学が人物をつくる

第四章　安岡正篤の生き方から学ぶ

松本 幸夫（まつもと・ゆきお）

1958年、東京都生まれ。ヒューマンパワー研究所所長。

能力開発、メンタルヘルス、人前での話し方など、様々なテーマで講演、社員教育を行っており、研修回数は年間200回を超える。

著書に『通勤大学人物講座1　中村天風に学ぶ』（総合法令出版）『人間関係の基本が身につく本』（成美堂出版）などがある。

本書を編集しての率直な感想は、「日本にはこんな凄い人がいたのか」というものでした。

\"凄い\"とは月並みな表現かもしれませんが、こんな言葉しかしっくりこない気がします。

スケールが大きすぎて、どんな人物か簡単に説明することが困難で、「凄い、凄い」としか言いようがないのです。

安岡師は国家の方針を決定づけるような大きな、多くの仕事をしてきたのですが、その中でも終戦の勅書への加筆などは有名です。

つまり、昭和史はこの人がいなかったら全然違うものになっていたということです。

そんな、日本の歴史を形作ってきた安岡の教えのエッセンスが本書には凝縮されています。 是非ご一読ください。